小屋に咲く花

 仙人温泉小屋に毎年咲く花といえば、レイジンソウ、ニッコウキスゲ、ソバナ、リンドウなどがあります。

 7月に咲くレイジンソウは、伶人草とも言われます。 トリカブト属なので、トリカブトに似ているところがあります。 小屋には淡い黄色の花のオオレイジンソウ1株が自生するのみで、仙人谷を見回してもありませんので、珍しい花と言えます。

 同じく7月に咲くニッコウキスゲは、おなじみの黄色い花です。 仙人谷にも多数自生しています。 小屋では露天風呂の岩の下に数株あります。 高橋仙人は、ニッコウキスゲの花を茹でて、酢で食べるときがあります。

 8月に咲くソバナは、青紫色の花です。 釣鐘状の花が連なるのが特徴です。 小屋では露天風呂に突き出す形で、花を咲かせる1株があります。 成長して大株になっているので、1株でも多数の花を見ることができます。 

 最後に10月に咲くリンドウは濃い紫の花です。 高橋仙人は、オヤマリンドウが大好きで、小屋のあちこちに増やしています。 間違って草刈りをしてしまうと、口をきいてくれなくなります。

田中報告 2023年8月5日掲載(8月20日にソバナを追加) T-252

オオレイジンソウの花
7月27日撮影(今年)

オオレイジンソウの株

ニッコウキスゲ
7月27日撮影(今年)

ソバナ
8月10日撮影(今年)

オヤマリンドウ
10月7日撮影(4年前)

仙人温泉小屋

北アルプスの山小屋【休業中】です。 上は剱岳、下は黒部川、その中腹にあります。 仙人谷の噴気孔から温泉を引きます。 雪深いため夏期のみの運営になります。